舟着場に置かれており、舟の乗降に際して足元を照らす実用本位の燈篭です。
火袋と笠だけの極めて変わった形の燈篭です。右側の方には、日・月（三日月）の火窓が付けられ、左側には星型の火窓が意匠されています。この三つの火窓から「三光」の名称が付けられています。笠は穏やかな曲線をもった屋根で宝珠はなく、実用を第一にした燈篭としてはすぐれた意匠です。この種の燈篭で以後、これに変わるものが作られていないので、これがいかに卓抜したものであるかが解ります。